ハイキュー!!SSログ2

影山飛雄/東峰旭/岩泉一/金田一勇太郎/青根高伸/二口堅治/鎌先靖志/木兎光太郎/天童覚

影山飛雄

あなたは『吊り橋効果を信じて好きな人と危ない目に合おうとする』影山飛雄のことを妄想してみてください。
「かげっ、影山ーっ!!ストップ!お願い!ストップだってばー!!死ぬーっ!!」
全速力で坂を下り降りる自転車。夕暮れの住宅街に響く絶叫。全く返事をしない自転車の持ち主。後ろに乗っているは必死だった。
同じクラスで隣の席の影山が珍しく自転車で学校に来た上に、何故かを後ろに乗せて家まで送ってやるなんて言うから不思議に思いつつもありがたく乗せてもらったらこれだ。有り得ない速度で流れていく景色に血の気が引く。
ただただ前の男の背中にしがみついて、坂が終わっても自分の命があることを願った。
「ついたぞ」
「はあ~…」
なんとか振り落とされることなくの家までたどり着くことができた。安堵のため息をついて影山の肩から手を離して自転車から降りると、カゴに入れてあった通学鞄を渡された。
「ありがと……」
「おう」
死ぬほど危険運転だったとしても影山が家まで送ってくれたというのは揺るぎない事実だ。一応お礼を言うとかすかに嬉しそうな表情するから、もう自転車から降りたってのに心臓が跳び跳ねた。こんなアホに片想いしているも大概アホだ。
「……どうだった?」
「え?」
唐突な言葉により大分高い位置にある顔を見上げると、ソワソワした様子で影山は目を逸らした。
「どっ、ドキドキしたか」
「そりゃ死ぬほどドキドキしたよ…」
が楽しんだとでも思ってるんだろうかコイツは。めっちゃ怖かったっつーの。
「!そ、うか」
「……」
何故か赤い顔で呟くスピード馬鹿を見て、もう絶対コイツの自転車には乗らないと誓った。

東峰旭

貴方は東峰旭で『全部全部、君のせい』をお題にして140文字SSを書いてください。
「旭が悪いんだからね!」
「えええ何急に!?」
どんなわがまま言っても怒らないで聞いてくれるとことか、落ち込んでるとすぐ気づいて頭撫でてくれるとことか、実は男らしいとことか。
「どんどん好きになって旭のことしか考えられない!」
ほら、そうやって真っ赤な顔になるのも可愛くてずるい!

貴方は東峰旭で『それ以上は許さない』をお題にして140文字SSを書いてください。
「なんで東峰なんかと付き合ってんの?」
廊下の曲がり角の先から聞こえた声に息が止まった。そっと覗くと彼女と知らない男。
「外見ヤンキーなくせに気弱で、いいとこなんて、」
そこまで言った男のシャツの襟を掴んで、素敵な笑顔。
「殺されたいの?」
据わった目が漢前すぎて、惚れ直した。

岩泉一

貴方は岩泉一で『諦めきれない』をお題にして140文字SSを書いてください。
部活を出ればそこまで親しいわけではなくて、話しかけると挙動不審になって目を逸らされることを思えば望み薄かもしれない。
「今度の試合、俺だけ見ててくれるか」
それでも、全ての部員に平等でなければいけないマネージャーの彼女にこんな事を言ってしまうほどには強くなってしまった想いなのだ。

(両片想い。呟いた後に岩ちゃんはこんなこと言わないな…と思いました。金田一のがまだ言いそうかな~)

岩泉一へのお題は『君だけがいい、君しかいらない』です。
他校との練習試合後、見に来ていたたくさんの女の子達に囲まれる及川を見て、は思わず感嘆の声を漏らした。
「かわいい女の子がいっぱい…さすが及川…」
「顔だけはいいからなアイツは」
の隣に立つ岩泉は渋い顔だ。
「流石に岩泉でもうらやましいでしょアレは?」
からかう言葉に岩泉は更に眉間にシワを寄せて、唸るように呟いた。
「お前一人がいれば別にそれでいい」
「……」
真顔でそういうこと言うの、ずるいと思う。

金田一勇太郎

貴方は金田一勇太郎で『名字を捨ててあげようか』をお題にして140文字SSを書いてください。
「よくからかわれんですよね、じっちゃんの名にかけて!って言えとか」
慣れてるからそこまで腹が立つわけじゃないけど、時々ため息をつきたくなる。
「じゃあ、が代わりに言ってあげようか!金田一と同じ名字になってさ!」
二人でなら恥ずかしくないでしょ、なんて笑う姿が天使に見えた。

青根高伸

あなたが青根高伸で書く本日の140字SSのお題は『虫さされ』です
あ、青根君虫に刺されてる。ぽつりと腫れた腕を見てそう思った。
赤い虫さされは夏服から伸びる白い二の腕によく映えて、妙に目に残った。
「ね、青根君蚊に刺された?赤くなってるよ」
ちょい、とその部分に触ると、色白な彼の顔は虫さされなんて目じゃないくらい赤くなった。

二口堅治

貴方は二口堅治で『貴方の心臓が欲しい』をお題にして140文字SSを書いてください。
「第二ボタンをもらうのは心臓に一番近いからって知ってました?」
「へー……って何、そんな話するなんて。早く卒業してほしいって?寂しいな」
「べっつに~」
横目でセーターに包まれた制服を見る。
「女子は第二ボタンとか無いじゃないですか、」
だから代わりにその心臓くれますか

鎌先靖志

貴方は鎌先靖志で『独り占め』をお題にして140文字SSを書いてください。
つなぎを着ていると、男たちの中で彼女の小ささは一層際立つ。
一生懸命に作業を続ける姿はどこか庇護欲を煽って、周りの男どもがチラチラと視線を向けるのがどうにも気に食わない。
「汚れてんぞ」
それでも、グイと手の甲で頬を拭ってやると嬉しそうに礼を言う姿は自分だけのものだ。

(授業でつなぎを着る鎌ちが見たい)

木兎光太郎

貴方は木兎光太郎で『君とならできる』をお題にして140文字SSを書いてください。
「空すっげー青いな!」
「昨日大雨降ったからね」
朝練終わりに伸びをしながら体育館からの渡り廊下を歩く木兎は、目を輝かせてこちらを振り向く。
「雲に手ェ届きそうって感じしねえ!?」
「小学生か!」
茶化すの左手を大きな手で握って木兎は楽しそうに笑った。
「一緒ならできるって!」

木兎光太郎へのお題は『近すぎると怖い、離れても嫌。』です。
なんというか、木兎って火に似ていると思う。強くて綺麗だけれど、時々すごく怖い。
火傷を恐れるは近付くことを躊躇うけれど、同時に暖かさを求めて遠くに離れることもできない。
でも何よりも、心のどこかで燃え広がる炎に呑まれて氷のように溶けてしまうことを望んでいる自分が一番怖いのだ。

あなたは『敬語で話しかけてくる』木兎光太郎のことを妄想してみてください。
「い、今ちょっと時間いいっすか?」
「はっ?」
電車内、ドアに寄りかかって本を読んでいたところに声をかけられた。
慌てて視線を上げると、こちらを覗きこむ背の高いツンツン髪の男の子と目が合う。
「オネーサンと、知り合いになりたいんだけど」
顔を赤くしてそう言う彼に、思わず固まった。

あなたは『恋人未満から抜け出す機会をうかがう』木兎光太郎のことを妄想してみてください。
「なー、今週末の夏祭り一緒に行かね?」
休み時間、木兎がそんな事を言いながらをつついた。
「いいね!他に誰誘う?」
「…誘わない」
「え?」
「…二人で行きたい、んだけど」
顔を赤くしてボソボソそんな事を言うもんだから、つられてまで赤くなってしまった。

木兎光太郎へのお題は『そうしたら、僕ら最強に両思い』です。
「な、これ見て」
授業の合間の休憩時間。
前の席の友達と話していたの肩をつついて、木兎は自分のスマホの画面を見せてきた。
「んー?」
覗き込むとこの前撮った木兎とのツーショットが待ち受けになっていた。
「こないだの。これがどうしたの?」
「さっきさ、廊下で女子が話してんのが聞こえたんだよ。好きな奴とのツーショットを待ち受けにして、それを好きな奴以外に知られなきゃ両思いになれんだって」
まじない、と言う木兎は楽しそうだ。
「……もう両思いどころか付き合ってるじゃん」
「俺はお前ともっと両思いになりたいの!ほら、お前の貸して」
机の上に置いてあったのスマホをひょいと手に取り何かスイスイと操作する。同じツーショットが待受けになったスマホの画面を得意気に見せて、木兎は心底嬉しそうに笑った。
「別に叶ったからってもっと相手のこと好きになるのをやめる必要ないだろ?お前ももっと俺のこと好きになって」
屈託なく笑う木兎の顔が眩しくて、赤くなった頬を隠すように俯いた。
「……ばーか」
毎秒ごとにあんたのこと好きになってるっての。

こっぱずかしいことを照れもせずに、変にキザにもならずに言ってくれそうだなという妄想

白鳥沢レギュラー陣

恋人ができたら:
手を繋ぎたがる天童
抱き締めたい獅音
腕枕したい瀬見
見つめたい牛島
頭を撫でたい山形
何度でも名前を呼びたい白布
なんでも半分こしたがる川西
俺の彼女ですって主張したがる五色
っていう白鳥沢男子たちの傾向

天童覚

天童覚は物語が終わらない様にと息をとめて祈る、殉教的な恋をしていました。天童覚にとっては、それが初恋だったのかもしれません。
「このまま息をするのを止めちゃいたい、って。一緒にいるとそんなこと思ったりするんだ」
を見つめてそう言った天童の目は、どこか不安げだった。
「……どうして?」
「終わりが来るのを絶対に見たくないから」
そうすれば、この物語は俺の中で永遠に続くから。

泣きそうな顔で呟く彼にハッピーエンドの存在を教えてあげれば、いつも通り笑ってくれるだろうか。

あなたは『喉から手が出る程欲しがってる事がばれたら多分逃げられてしまうんだろうなあ、と分かっているのでそんなヘマはしない』天童覚のことを妄想してみてください。
強すぎる気持ちはいつだって表裏一体だ。今だってそう。穴が開くほど見つめているのを君に気付いてほしいけれど、同時に絶対想いに気付かれないように、その後ろ姿がこちらを向く前に必ず熱を冷ます。
振り向いた愛しい顔にへらりと笑いを見せて、いつかこの手の内に落ちてくるのをひたすら待つんだ。

(グイグイ行きそうだけど、相手が気付かないうちに包囲網を狭めるのも似合いそうな天童くん)

貴方は天童覚で『物仕掛けと色仕掛け』をお題にして140文字SSを書いてください。
「天童~チョコ買ったから1個あげる」
「いいの!? やったーありがと!」
餌付けだろうが物仕掛けだろうがなんとでも言え!近づくためなら何でもする。嬉しそうにこっちに来る天童を見てそんなことを思う。
チョコを1つつまんで渡そうとしたら、骨ばった手がの腕を掴んで赤い頭が手に近づいた。
「え?」
「ん、」
薄い唇が一瞬人差し指に触れて、手の中のアポロを掠め取る。瞬間肌が粟立って、体温が一気に上がった。数回もぐもぐと口を動かした後に喉仏が上下するのを呆然と見つめる。
手首から手の甲までを撫でるように伝って、天童は掴んでいたの手を離した。
「ごちそうさま」
意味深な笑顔に、彼の赤い髪より顔が紅くなった。悔しいけどコイツの方が一枚上手だ。

あなたは『寒い季節に自分は薄着でも平気な顔してるのに相手が薄着だとやたら心配して着膨れさせようとする』天童覚のことを妄想してみてください。
今日はバレー部の練習も無く、久々に覚とデートだ。二人で過ごせる事が嬉しくて待ち合わせ場所へと向かう道は自然と早足になる。
待ち合わせ時間の5分前、既に着いていた覚はを見てぱっと顔を明るくしたけど、次の瞬間ぎょっとしたような表情に変わってこちらへ駆けてきた。
「待たせてごめ、」
「ちょっと待って何そのスカート!短すぎでしょ!」
「…え?」
謝る言葉を遮る勢いでかけられる言葉にポカンとする。間の抜けた声を出して首を傾げるの肩に両手を置く覚はひどく怒った顔つきだ。
「コートも薄手じゃん!風邪引いたらどうすんの!」
自分の方が薄着な癖に、子供を叱るようにそんな事を言う。
「覚なんて部活の時半袖短パンで外走ってるじゃん…」
「俺は風の子だからいいんです~!」
でも君はダメ、と口を尖らせる覚はちょっと過保護な気もするけど、愛されてるみたいで嬉しいなあなんて思ってしまった。

あなたは『震えた声で名前を呼ばれて、それにきょとんとしながら「何も怖いことは無いでしょう?」と笑う』天童覚のことを妄想してみてください。
知らない事なんてない、そう思っていた。今の今まで。幼馴染で、ずっと一緒にいたんだから。
でもは知らない、強い力でを壁に押し付けて鋭い目でこちらを見下ろすこの人を。
「さ、覚…?」
声が震えてしまうのを止めることはできない。名前を呼ぶと、覚はぱちくりと目を瞬かせてからいつもみたいににっこりと笑った。
「何も怖い事なんてないよ?」

あなたは『猫をなでるのがうまい』天童覚のことを妄想してみてください。
昼休み。中庭で昼ごはんを食べ終え教室へと向かう途中なんだか見覚えのある赤い頭が茂みの奥から見えて、気になったはそちらへと近づいた。
やっぱり天童君だ。しゃがみこんで何かをしている同じクラスの彼を茂みの手前、少し離れたところからそっと覗く。
天童君は、猫を撫でていた。ゴロゴロと喉を鳴らす三毛猫の喉元を優しい手つきでくすぐる天童君はとっても優しい顔をしていて、そんな1人と1匹を見ているまで思わず笑顔になってしまった。
少し取っつきにくい印象を持っていたけど、きっと悪い人じゃないんだろう。物音を立ててしまったを撫でていた猫とそっくり同じ動作で振り返って、ぱちくりと大きな目を瞬かせる天童君にそんな事を思った。

あなたが天童覚で書く本日の140字SSのお題は『つまらない映画(舞台)』です
廊下の先にある光景を冷めた目で見つめる。想い人と男子が笑いあう様はまるで青春映画から切り出したように爽やかで。
「…つまんねー映画だな」
低い呟きが聞こえたはずはないのにこちらを見た彼女。満面の笑みを向けて宣戦布告だ。
俺の方が君に似合うよ、なんてね。

普段おちゃらけてる天童くんが試合の最中イラついてる時ものすごく怖い顔するのが好きです

貴方は天童覚で『優しくしないで』をお題にして140文字SSを書いてください。
ずるいな、っていつも思う。
にやりって言葉がぴったりの笑いでかわいいね、とか好きだよ、とか軽い言葉を投げ掛ける。
「優しくしないで」
意味のない期待なんてしたくない。なんとか音にした声は情けないくらい震えた。
「……冗談だけで女の子からかう程、暇じゃないんだけどな」
前に立つ天童くんを見上げると、逆立てた髪と同じとはいかないまでも頬が赤く染まっていた。
「俺は誰にでも優しい奴じゃないよ」
尖らせた口での呟きにまで体温が上がる。

恥ずかしさから真剣になれなくて、照れ隠しに軽~く愛の言葉を吐くから信用してもらえなさそうだなって

白布賢二郎

工に嫉妬する白布(一連ツイート)
白布の彼女(3年マネ)が五色が白鳥沢に入ってきてから「工かわいいかわいい」って超かわいがるようになったから「去年はそれは俺のポジションだったのに…」って密かにすねててる白布。自分がかわいがられてた時は「かわいくないですやめてください」って言ってたくせに…
ある日我慢できなくなって、部室で二人だけになった時、彼女が部室から出ようとしたら後ろから抱きついて「…俺にはもう飽きたんですか、五色の方がいいんですか」って泣く寸前みたいな声で言ってくる。何言ってんのこの子、って彼女は思うけど抱き締めてくる腕が震えてる
「賢二郎は二年生になってからかわいいってよりカッコよくなったから言わなくなっただけだよ。心配させてごめん」って優しい声で言われて真っ赤になる白布。後ろから抱き締めてるのをやめて、肩掴んで自分の方を向かせて改めてぎゅーって抱きつく
「本当ずるいアンタ」

いつか短編にしたいな~

五色工

五色工はかわいい
工はかわいい。前から思っていたけれど、最近特に強くそう思う。
スタメン入り当初は少し気張っていたというか、色んな中学の元エースが集まった白鳥沢でナメられないために肩肘を張っていたのが段々取れてきたのだ。その上レギュラーの中では唯一の一年生だから、二年や三年と関わるとどうしてもやっぱり未熟な部分が目立ってかわいい。相変わらず同学年の子達には割とキツめの調子だけど。
「ほら元気出して」
「優しいのは先輩と獅音さんだけです…」
今日も今日とて休憩中、天童にからかわれてぐぬぬという表情をしていた工の肩をポンポンと叩くとため息混じりでそんなことを言われた。
尖らせた口でぼそぼそ言うのがかわいくて、思わず吹き出しそうになってしまう。
「本当に工はかわいいね」
笑い混じりのの言葉に工はカッと目を見開いて、座っていたベンチから立ち上がった。
「俺は!男です!かわいくないです!!」
「そうだよね、ごめんごめん」
笑いが抑えられないまま謝ると、眉を寄せてを睨みながらも渋々といった様子でまたベンチに座る。
「本当に分かってますか」
「うん、分かった」
「先輩は女の子でかわいいですけど、俺は男でかわいくないです」
「うん、ありがと」
「俺はエースになるかっこいい男なんですからね!」
「そうだよね」
必死に言うその顔までかわいいなんて言ったら、流石にかわいそうかな。

付き合ってるっぽい話