ジョジョSSログ1

支倉未起隆/パンナコッタ・フーゴ
※追加中

支倉未起隆

あなたは『小さな声で異国の歌を口ずさむ』支倉未起隆のことを妄想してみてください。
不思議なメロディが聞こえて横を向いた。口ずさむのは隣の席の支倉君だ。
「ね、それなんて歌?」
「今のですか?これは私の故郷の星の歌です」
また例の宇宙人の話かなんて思ったけれど、優しい旋律と支倉君の遠くを見つめるような眼差しに、も思わず遠い宇宙に心を馳せた。

パンナコッタ・フーゴ

『2RTされたら、「友人に」「泣かれて」「オロオロしながら」、「バカ」と言うパンナコッタ・フーゴを書(描)きます』
「フーゴ!!」
「うわっ!」
パッショーネに新しく組員が加わる。それだけを告げて僕の部屋に連れてきた少女は、僕がドアを開けた先にいた男を見た瞬間部屋の中に飛び込んだ。
勢いよく抱きつかれた彼はよろめきながらもなんとか彼女を受け止める。
ぎゅう、と強く抱き締めた次の瞬間にはぱっと顔を上げて、は自分を支える男の顔を食い入るように見つめた。
「フーゴだよね!?フーゴだ!!フーゴ、フーゴがっ、」
確認のように何度も名前を繰り返す歓喜の叫びが段々と掠れて震える。耐えきれなくなったように一度息を止めた後、いっぱいに見開かれた瞳はみるみる内に涙の膜を張った。
「フーゴが帰ってきたああああ」
「ばっ、バカ、何も泣くことないだろう……!」
自分の腕の中で堰を切ったように泣き出したを見て、フーゴはおろおろと涙を拭った。うええええ、と情けない泣き声が部屋に響き渡る。助けを求めるようにこちらを見る困り果てた瞳に耐えきれず笑いをこぼしてしまった。
「許してあげてください、彼女はずっと君の事を気にしていたんです」
フーゴが組織を抜けてしまった際に、一番落ち込んでいたのが彼の親友であるだった。
「ディアボロを倒した後、会いに行こうかと何度も思ったけど、フーゴはもう一般人だから、ギャングが会いに行ったら迷惑かと思って……!」
嗚咽交じりの聞き取りにくい言葉に、フーゴは目を見開いた。きっと自分のことなど忘れたと思っていたのだろう。彼女もそう思っていたのだろうから、お互い様だ。
「そう、だったのか……」
噛み締める様にありがとう、と呟いてフーゴはまだ濡れているの目元を拭った。